末廣酒造嘉永蔵(会津若松市)概要: 末廣酒造は江戸時代末期の嘉永3年(1850)に創業した老舗で、当時は会津藩の御用酒蔵として重用され会津を代表する酒蔵の1つとなりました。野口英世の恩師、小林栄は親戚筋にあたる関係で、母親であるシカも末廣酒造を利用したそうです。
特徴的な木造3階建ての和風建築の他にも仕込み蔵や酒蔵など多くの建物があり街並みに対し存在感があります。新蔵(明治25年:1892年)以外の全て建物は明治35年(1902)の大火で消失した以降、大正11年(1922)までに順じ建てられました。
母屋に前面には酒林(案内板: むかし、造り酒屋では、仕込が終り香りゆたかな新酒が出来ると酒蔵の前に杉の門を建て新酒販売の合図に使った。その後杉の葉で玉を造り軒下に下げる様になった。)が下がり印象的な風景となっています。末廣酒造の建物は明治時代から大正時代に建てられた貴重な建物で景観的にも大きく寄与していることから平成9年(1997)に会津若松市歴史的景観指定建造物に指定されています。
末廣酒造嘉永蔵:上空画像
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