妙国寺(会津若松市)概要: 宝光山妙国寺は福島県会津若松市一箕町八幡字墓料に境内を構えている日蓮種の寺院です。妙国寺の創建は室町時代の応永元年(1394)に日蓮宗の高僧日什大正師の開基で高弟の日仁上人が開山しました。
この地は日什大正師の父母の旧地で大正師が荼毘した場所で、日蓮宗の聖地の1つとされ境内には墓碑と伝わる五輪塔があります。
戊辰戦争時、鶴ヶ城(会津若松城)開城後、会津藩主松平容保・喜徳父子が28日間謹慎した場所としても知られ、飯盛山で自刃した白虎隊士の仮埋葬地でもあります。
薩摩藩を主とする新政府軍は、朝敵となった会津藩の戦死者を埋葬することを禁じていた事で自刃した白虎隊士の遺体も数ヶ月間も野ざらしになっていました。そこで吉田伊惣治など村人達は数度に分け妙国寺に運び埋葬しました。
その後、埋葬が許された事で自刃地でもある飯盛山に本葬し明治23年(1890)に墓碑も建てられました。
妙国寺本堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。寺宝として松平容保縁の品々が伝わっています。山号:宝光山。日什門流八別格本山。本尊:日蓮聖人奠定の曼陀羅。
妙国寺:上空画像
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