平沢観音(国姓寺)概要: 広沢山国姓寺は福島県会津若松市町北町中沢字平沢に境内を構えている曹洞宗の寺院です。国姓寺の創建は安土桃山時代の文禄元年(1592)に林廓和尚によって開かれたと伝えられています。
平沢観音堂は木造平屋建て、寄棟、鉄板葺き、平入、桁行3間、張間3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り、向拝木鼻には象と獅子、欄間には龍の彫刻、正面には御詠歌が記された扁額と、大草鞋が掲げられ、内部には一尺七寸の聖観音菩薩像が安置されています。観音堂前には1対の狛犬があり神仏習合時代の名残が見られます。
詳細は良く判りませんが、地図上では荒祖神社と重なっている事からどうやら平沢観音と荒祖神社が同一視されていたような印象を受けます。荒祖神社の祭神は金山比古命、金山比賣命で平沢観音堂の屋根の妻面には「金の」と記されているのもその名残と思われます。
荒祖神社は関東から東北地方にかけて存在する謎の神社と云われている事からも興味深いとことです。会津三十三観音霊場第16番札所(札所霊場:聖観音菩薩・御詠歌:参り来て浮世を此処に忘れ置く 心及ばぬ平沢の月)。山号:広沢山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦如来。
平沢観音:上空画像
|