会津六詣出

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柳津虚空蔵尊
柳津虚空蔵尊(円蔵寺)
円蔵寺
円蔵寺の創建は、平安時代初期に唐に渡った弘法大師空海がとある高僧から霊験の高い霊木を譲り受け、帰国後に3つに分け海に流したそうです。その内の一つが阿賀野川と只見川を遡り、柳津に流れ着くと霊地と悟り空海はその霊木から虚空蔵尊を彫刻しました。大同2年(807)、徳一上人が当地を訪れた際、空海縁の虚空蔵尊を本尊とする柳津虚空蔵堂を造営、その後、別当寺院として円蔵寺が開かれたと伝えられています。円蔵寺(柳津虚空蔵尊)は大満虚空蔵尊(茨城県東海村)と能満虚空蔵尊(千葉県天津小湊町)と共に日本三大虚空蔵尊の一つとして信仰を集め、「毒もみ漁伝説」や「おぼだき観音伝説」などの伝説も伝えられています。円蔵寺(柳津虚空蔵尊)の奥之院とされる弁天堂は室町時代に建てられた御堂建築として貴重な事から国指定重要文化財に指定されています。会津三十三観音霊場番外札所。会津六詣出。
鳥追観音
鳥追観音(如法寺)
如法寺
如法寺の本尊である鳥追観音は天平8年(736)に高僧として知られた行基菩薩が当地に巡錫で訪れた際、唯一宿を貸してくれた農家が鳥の被害により毎年農作物が不作である事を知り、行基自ら観音像を彫刻し豊作を祈願したものと伝えられています。大同2年(807)、鳥追観音の霊験を知った坂上田村麻呂(征夷大将軍・鎮守府将軍)は高僧として知られた徳一上人を招いて如法寺を開き、鳥追観音を本尊として安置しました。中世に入ると当地の地頭である荒井氏から帰依を受け、正慶元年(1332)には荒井頼任が堂宇の再建を行い、貞治2年(1363)には荒井政勝の母親である法羽比丘が大鐘を寄進しています。本尊である木造聖観音立像は平安時代初期に制作されたもので、福島県指定文化財に指定されています。会津三十三観音霊場番外別格総結願所。会津ころり三観音。会津六詣出。
大山祇神社
大山祇神社
大山祇神社
大山祇神社は宝亀9年(778)に日向倉山の山頂に勧請され創建した古社です。日向倉山山頂付近に鎮座している奥之院、8合目付近にある御本社、麓の大久保集落にある遥拝殿(下宮)で構成され、特に御本社と遥拝殿を結ぶ参道は風致に富み参拝目的以外にもトレッキングの経路として知られています(ふくしま遊歩道50選)。詳細は判りませんが、奥之院が断崖絶壁の洞窟にある事から古代人の素朴な自然崇拝が源泉になったかも知れません。又、このような地形は修験僧の恰好の修行の場でもあった為、往時は神仏習合していたのかも知れません。何れにしても、大山祇神社の信仰を広く、「一生に 一度の願いは、なじょな願いもききなさる野沢の山の神様」として多くの参拝客が訪れたそうです。会津六詣出。
立木観音
立木観音(恵隆寺)
恵隆寺
恵隆寺は欽明天皇元年(540)に創建したと伝わる高寺の後継寺院とされます。高寺は謎の多い古代寺院で、大同2年(807)に徳一上人が恵日寺を創建するとその地位を奪われ、平安時代後期に発生した源平合戦の兵火で衰退し建久元年(1190)に事実上廃寺になったとされます。その後、恵隆寺として再興され、その際、本堂として造営された観音堂と本尊として彫刻されたのが木造千手観音立像で何れも国指定重要文化財に指定されています。会津三十三観音霊場第31番札所。会津ころり三観音。会津二十一地蔵霊場第15番札所。会津六詣出。
中田観音
中田観音(弘安寺)
弘安寺
弘安寺は鎌倉時代に当地の長者だった江川常俊が法用寺で子宝祈願を行い授かった常姫を富塚盛勝との恋の病で亡くなり、その菩提を慰める為に十一面観世音菩薩立像を安置した事が始まりとされます。その後、常俊は十一面観世音菩薩立像を本尊とする圓通閣と呼ばれる観音堂を造営、さらに弘安2年(1279)、盛勝が厳知和尚を招いて寺院として整備し弘安寺を開き盛勝の菩提寺となりました。旧観音堂厨子と本尊である十一面観世音菩薩立像、脇侍である地蔵菩薩立像と不動明王立像は国指定重要文化財に指定されています。会津三十三観音霊場第30番札所。会津ころり三観音。会津十二薬師霊場第9番札所。会津六詣出。
伊佐須美神社
伊佐須美神社
伊佐須美神社
伊佐須美神社の創建は不詳、伝承を信じれば紀元前の弥生時代に勧請された事になります。おそらく、自然崇拝の信仰の対象となった会津高原の天津嶽の山頂に、有史時代となって会津地方を開発したと思われる大毘古命、建沼河別命や日本神話に登場する伊弉諾尊、伊弉冉尊が祭られたと思われます。何れにしても会津地方では最高位の神社で、平安時代の記録書の一つ延喜式神名帳では格式の高い名神大社として記載され、会津総鎮守に格付けされています。中世以降は長く会津地方を治めた芦名氏から崇敬庇護され、社殿の造営や社領の寄進などが行われています。会津六詣出。


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