塔のへつり

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概要・歴史・観光・見所
塔のへつり(下郷町)概要: 塔のへつりは福島県南会津郡下郷町弥五島下タ林塔のへつりに位置している下郷町を代表する景勝地で、「へつり」とは方言で険しい崖の意味で、その形状が塔のような形をしている事から「塔のへつり」と呼ばれています。塔のへつりは大川ラインにある渓谷で第三系凝灰岩、凝灰角礫岩、頁岩などが互い違い違いに構成されている事で、それぞれが大川の激しい流れにによって浸食の度合いが異なり独特の景観を創り上げました。塔のへつりに見られる景観になるには100万年の歳月がかかるとされ、10の塔状に奇岩がにはそれぞれ「鷲塔岩」「鷹塔岩」「獅子」・「屋形」・「櫓」・「九輪」・「尾形」・「象」・「護摩」・「鳥烏帽子」と名付けられています。

塔のへつりの圧倒的な景観は古くから自然崇拝的な信仰があったと思われ、形成された洞窟の奥には平安時代初期の大同2年(807)に坂上田村麻呂(征夷大将軍、鎮守府将軍)が創建したと伝えられる虚空蔵菩薩が祀られ、内部には江戸時代中期の宝暦3年(1753)に再建されたものとされる本堂が建立されています。虚空蔵菩薩については案内板によると「 仰 当所 虚空蔵菩薩は運慶一刀三礼の御作にて霊現験かなる大満薩埋と拝ませ給ふ 経に日く能満処弁 大悲虚空蔵と名付く故 信心の輩は諸難の拂ひ 智慧福徳をしたしめ 後世は罪を滅し浄土の宝殿に導かせ給へり 御手に 剣 如意 宝珠を持たせ給う 現世二世の尊像なり 」とあります。福島県内の坂上田村麻呂の伝説は田村地方が有名ですが、会津地方でも如法寺鳥追観音恵隆寺(立木観音)などの古刹、下郷町も「塔のへつり」の他、岳観音堂に伝説が残されています。虚空蔵菩薩は広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩という意味で、真言宗の開祖である弘法大師空海が室戸岬の洞窟(御厨人窟)に籠もって虚空蔵求聞持法を修したという伝説がある事から、広大な宇宙が感じられる「塔のへつり」にある洞窟の中は虚空蔵菩薩を祀るには相応しい場所と考えられたのかも知れません。

塔のへつりの岩肌は新緑、紅葉、雪景色と四季折々に変化を見せ一年中見所といっても容易ほどで年間を通して多くの観光客が訪れています。現在は塔のへつり周辺の整備も進み散策道やキャンプ場、吊橋を渡れば岩肌に触れることも出来ます。塔のへつりは、大変貴重な事から昭和18年(1943)に国指定天然記念物に指定されています。又、塔のへつりを含む大川の川沿いには渓谷美を構成する断崖や、多くの湖沼、天然林、動植物が存在し福島県最大の面積を誇る大川羽鳥県立自然公園に指定されています。

塔のへつり:写真

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