開成山大神宮

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概要・歴史・観光・見所

開成山大神宮(郡山市)概要: 開成山大神宮は福島県郡山市開成3丁目開成山大神宮(郡山市)社殿(拝殿・本殿)全景画像に鎮座している神社です。開成山大神宮の創建は明治9年(1876)、安積開拓完成を祈願して伊勢大神宮(三重県伊勢市)に祀られている天照大御神を分霊勧請したのが始まりとされます。当時、郡山一帯は荒涼たる原野でしたが、役人だった中条政恒が中心となり地域の豪商達を集め「開成社」という開墾会社を発足し開拓者の精神的拠り所として開成山大神宮が計画されました。

明治12年(1879)には開墾の大きな要素となった安積疏水(猪苗代湖からの疏水工事)の起業式、明治15年(1882)には通水式が開成山大神宮で行われています(起業式は伊藤博文内務卿が斎主、松方正義大蔵大輔兼勧農局長、政府高官、県官、そ開成社社員が参列。

通水式には岩倉具視右大臣、松方正義大蔵卿、西郷従道農商務卿が参列)。天照大御神を分霊勧請した神社の為、"東北のお伊勢さま"と称され、福島県では最多の年賀参拝者を数えるそうです。社殿も大きな神社山門を備え、拝殿、本殿も伊勢神宮を模したと思われる特異な形態で印象に残ります。

開成山大神宮神門(神社山門)は切妻、銅板葺き、三間一戸、外壁は真壁造板張り白木造り。拝殿は神明造、木造平屋建て、切妻、銅板葺き、平入、正面1間切妻向拝付き、外壁は真壁造板張り白木造。本殿は一間社神明造、銅板葺き、外壁は真壁造板張り白木造。

開成山大神宮が所有している社宝には「勝光(室町時代:刀匠勝光作・明治9年、開成山大神宮に伊勢神宮から御神宝として贈られたもの。)」と呼ばれる太刀と「国綱(桃山時代作・身丈25.1p・明治9年、開成山大神宮に伊勢神宮から御神宝として贈られたもの。)」と呼ばれる槍があり、貴重な事から昭和35年(1960)に郡山市指定重要文化財に指定されています。

開成山大神宮は安積原野開拓に大きな役割を担った事から、平成28年(2016)に名称「未来を拓いた「一本の水路」−大久保利通"最期の夢"と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代−」の構成文化財として日本遺産に登録されています。祭神は天照大御神、配祭神は豊受大神、神倭伊波禮彦命(神武天皇)。

開成山大神宮:上空画像

【 参考:サイト 】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典7[福島県]-株式会社人文社
・ 現地案内板-郡山市教育委員会


開成山大神宮:ストリートビュー

開成山大神宮:神門・社殿・写真

開成山大神宮境内正面に設けらえた大鳥居と石造社号標
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開成山大神宮参道の幅の広い石段と桜まつりの燈篭 開成山大神宮鳥居越に見える神門(神社山門) 開成山大神宮神門(神社山門)から見える拝殿 開成山大神宮拝殿正面とその前に置かれた木製燈篭


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