郡山市公会堂概要: 郡山市公会堂は福島県郡山市麓山1丁目に位置している近代洋風建築で、案内板によると「 郡山市は1924(大正13)年9月1日に、郡山町が小原田村を合併し、人口39,003人を有する市として、市制を全国で99番目に施行しましたが、同年、これを記念して郡山市公会堂も完成しました。構造は、鉄筋コンクリート造2階建、銅板葺、建築面積1,102uで塔屋付きです。
設計については、大蔵大臣官房臨時営繕課長であった矢橋賢吉が当時、臨時国会議事堂建設局長も兼任していたため、監修的に携わり、実際には、矢橋からオランダ・ハーグ平和宮の図面を示されて指示を受けた部下の荻原貞雄があたりました。
また、短期間ながら郡山町の建築技師であり、郡山における建築事務所の草分け的役割を果した高梨幸平太の覚書によると、彼は荻原の下で公会堂の施行管理に携わっていたことが記されています。
公会堂の建築的特徴は、連続半円アーチの柱廊と、窓台受、上げ下げ連窓などを丁寧にデザインした躯体の隅に、縦長ガラス面で垂直性を強調した塔屋を設けている本格的様式建築であることです。 郡山市教育委員会 」とあります。
郡山市公会堂は全体のバランスや細かな意匠、色彩など見所の多い大正時代の洋風建築として貴重で、「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たしている事から平成14年(2002)に国登録有形文化財に登録されています。
郡山市公会堂:上空画像
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