光照寺(郡山市)概要: 阿弥陀山安養院光照寺は福島県郡山市田村町細田字宿に境内を構えている天台宗の寺院です。光照寺は案内板によると「 光照寺念仏堂は、完成までに実に31年を要し、明和9年(1772)に建立されました。堂の大きさは三間四方で、周辺の建物と比べると、江戸神田の彫工による彫物を施すなど、相当に手のこんだ建物となっています。
現在は鉄板に葺き替えられましたが、当初は茅葺き屋根で、この時代においては珍しい「おおらかさ」が、その軒回りからもうかがえます。造営にあたっては、地形と坂の整備や材木の運搬を周囲の村民の協力で行うなど、本堂がこの地域において、いかなる重要な意味をもっていたかを物語っています。
柳津の虚空蔵尊と肩を並べるほどの賑わいをみせた時期もあったと伝えられますが、現在はとても静かにそのたたずまいをみせています。 郡山市教育委員会 」とあります。
光照寺念仏堂は明和9年(1772)に造営されたもので、木造平屋建て、宝形造、鉄板葺、桁行3間、梁間3間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り板張り、建物には朱色に塗られていた痕跡が残っていて当時はかなり派手な建物だった事が想像できます。鼻頭の像の彫刻だけでなくその上部には龍の頭が30頭も彫りこまれ、二重垂木や組物など見所の多い建物です。
完成まで31年間かかったとは少し驚きですが、毎年少しづつ造り上げていたのかも知れません。光照寺念仏堂は江戸時代中期の御堂建築の遺構として貴重な事から昭和62年(1987)に郡山市指定重要文化財に指定されています。山号:阿弥陀山。院号:安養院。宗派:天台宗。
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光照寺:上空画像
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