善導寺(郡山市)概要: 光明山悟真院善導寺は福島県郡山市清水台1丁目に境内を構えている浄土宗の寺院です。善導寺の創建は天正7年(1579)に円通寺(栃木県益子町)の良吸和尚が開山したと伝えられています。何度か焼失と移転を繰り返し明治18年(1885)に現在地に移っています。
現在の堂宇は明治33年(1900)に火事で焼失した後の大正2年(1913)に建替えられたもので、そのうち本堂と庫裏が明治時代初期の寺院建築の遺構として貴重で「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たしている事から平成13年(2001)に、鐘楼が平成27年(2015)に国登録有形文化財にと登録されています。山号:光明山。院号:悟真院。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
案内板によると「 善導寺本堂は、棟札によって、1909(明治42)年11月21日に上棟し、帝室技芸員第9代伊藤平左衛門が大工棟梁として担当したことがわかる木造平屋建て、入母屋造・桟瓦葺、正面向拝付、建築面積322uの建造物です。第9代伊藤平左衛門は、1893(明治26)年の京都大谷派本願寺阿弥陀堂や1898(明治31)年の東京築地本願寺本堂の建築などに携わり、尾張国名古屋市に籍を置いた名工です。この本堂は、棟付近の野地板の様子から当初は木羽葺であったと推測されますが、1916(大正5)年の写真によると、本堂の屋根のみが瓦葺に改められ、その後玄関周りも瓦葺きとなり、今日に至っています。舞良戸を多用した質素な外観の印象に比べ、内陣周りの仕上げは質を尽くしたもので、彫刻や欄間で飾って彩色を施しており、長押上部の和紙を下地とした漆塗り彩色も注目すべきものです。また、向拝庇紅梁中央部に施された龍の彫物の目には象嵌が施されています。 郡山市教育委員会 」とあります。
善導寺:上空画像
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