いわき市: 波立寺

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概要・歴史・観光・見所

波立寺(いわき市)概要: 波立寺は福島県いわき市久之浜町田之網字横内に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院で、境内の由来が彫り込まれている石碑によると「 薬師如来を本尊とする当山は大同元年、徳一大師の開基にて海中より出現の霊像なりと伝う、十方の信仰篤く、安産、厄除、無病息災はもとより特に海に縁因あるところから海上安全大漁祈願の信仰が多い、仁王門、庫裏、其他の建造物は文明年間、磐城平城主親隆公の寄進によって造営せられ、其后全城主代々の祈願所と定められ、内藤公に至って大修理を行い、陰暦6月14日、15日の縁日には家老を差遣して法要を営弁せしめたのである。如之慶安2年には三代将軍家光公御朱印を下し国土安泰、万民豊楽の鎮護道場とせる霊刹なり。 」とあります。

波立寺境内は太平洋に面した景勝の地(波立海岸:奇岩怪石が多い、砂利を持ち帰ると波立薬師の怒りに触れると伝えられています)で古くから信仰の対象になっていたことが窺えます。波立薬師は八茎薬師(八茎寺:福島県いわき市四倉町八茎片倉)、閼伽井嶽薬師(常福寺:福島県いわき市平赤井字赤井嶽)と共に「いわき三大薬師」に数えられています。

又、境内を含む波立山一帯は様々な常緑樹が自生し、シイ、ヤツデ、ツワブキは日本の北限とされるなど学術的にも貴重な存在で「波立海岸の樹叢」として昭和31年(1956)に福島県指定天然記念物に指定されています。木造薬師如来懸仏は昭和54年(1979)にいわき市指定文化財に指定されています。

波立寺の仁王門は入母屋、桟瓦葺、三間一戸、八脚単層門、外壁は真壁づくり板張り。本堂は木造平屋建て、宝形造、桟瓦葺、桁行3間、梁間3間、正面1間向拝付き、外壁は板張弁柄塗り、内部には本尊となる薬師如来像が安置されています。

いわき七福神:恵比寿。北国八十八ヶ所霊場第21番札所。福島浜街道十二薬師霊場第7番札所。山号:医王山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:薬師如来。

波立寺:上空画像

【 参考:サイト 】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典7[福島県]-株式会社人文社
・ 現地案内板-いわき市教育委員会
・ 由緒碑-医王山波立寺


波立寺:ストリートビュー

波立寺:写真

波立寺
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