旧猪狩家住宅(いわき市)概要: 旧猪狩家住宅は詩人猪狩満直の生家として、明治12年(1879)に棟梁鈴木新吉の手によって建てられました。猪狩家は平藩と関係が深かった家柄だったらしく土蔵の屋根瓦は平城の瓦を払い下げられたものと伝わっています。
建物は木造平屋建て、寄棟、茅葺、直屋造り、平入、桁行14.54m、梁間7.87m、延床面積116.78uで前面に下屋が設えています。内部は広間型三間取りで当地方の特徴の1つである開放的な間取りとなっています。旧猪狩家住宅は民俗学的、文学史上にも貴重な事から平成8年(1996)に、いわき市指定有形文化財に指定され現在はいわき市暮らしの伝承郷内(福島県いわき市鹿島町下矢田散野)に移築保存されています。
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