宝蔵寺(いわき市)概要: 宝蔵寺は福島県いわき市平豊間字寺前に境内を構えている真言宗智山派の寺院で、福島八十八霊場の第60番札所の名刹です。多くの火災で記録や寺宝を失い、創建から中興までは不詳ですが古来は大野薬王寺長老八ヶ寺の1つに数えられていたそうです。
江戸時代は多くの檀家を抱え、八幡神社や荒神の宮、津の明神、八坂神社の別当にもなっていました。正面にある朱色に塗られた山門は旧樋口館の表門を移築したものと伝えられるもので、切妻、桟瓦葺き、一間一戸、四脚門形式、江戸時代中期の宝暦年間(1751〜1764年)に修理したという棟札が残っています(裏門は浄応寺に遷されたとされます)。
宝蔵寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行7間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、花頭窓付。境内の薬師堂には赤井嶽薬師仏(いわき三大薬師)の姉仏とされる薬師如来像が安置されています。
福島八十八霊場第60番札所(御詠歌:とおくきき ちかくにみつつ みょうせきさん とよまのうらの ほうぞうのてら)。福島浜街道十二薬師霊場第6番札所。福島浜三郡七福神:恵比寿神。山号は妙石山。本尊は大日如来。宗派は真言宗智山派。
いわき市:神社・仏閣・再生リスト
宝蔵寺:上空画像
|