禅福寺(いわき市)概要: 光明山禅福寺は福島県いわき市小名浜野田字八合に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。禅福寺の創建は永仁3年(1295)に建長寺第八世痴鈍空性が開山したと伝えられています。痴鈍は、正安3年(1301)、この地で没したとされ境内には痴鈍のものと伝わる墓碑が建立されています。
禅福寺の寺宝である禅福寺文書は南北朝時代に書かれたもので、足利尊氏御教書(観応3年:1352年、戦勝祈願への礼状)、斯波直持施行状(康安元年:1361年、租税免除の布告)、舜秀証状(地元豪族が前記二通の書状を確認)の3通からなるもので、貴重な事から昭和52年(1977)に、いわき市指定有形文化財に指定されています。
禅福寺が管理する柳澤観音堂の本尊十一面観世音菩薩像は磐城三十三観音霊場の第15札所となっています。本堂は木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺き、平入、桁行6間、張間4間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。観音堂は宝形造、桟瓦葺き、桁行3間、張間3間、外壁は真壁造り板張り。山号:光明山。宗派:臨済宗妙心寺派。
禅福寺:上空画像
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