西光寺(古殿町)概要: 田口山西光寺は福島県石川郡古殿町大字田口字久保田に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院で、案内板によると「この堂は田口阿弥陀堂ともいい、正和2年(1313)9月9日、鎌倉建長寺堂庭和尚が開山したもので、天文24年(1555)に竹貫城主石川重光が大檀那となって中興したものという。
阿弥陀堂は、三間三面単層で宝形造の堂宇である。桁・梁から上などには後世改められた所がだいぶ見られるが、主体部分は室町末期の唐様の建物として貴重である。内部は板敷で、奥正面中央に須弥壇を設け、壇上に応安4年(1371)12月銘の宝冠阿弥蛇如来坐像(昭和25年県指定重要文化財)が安置されている。同時に指定された棟札11枚は、天文24年から文化15年(1818)にわたり、地方史の資料として貴重である。
西光寺の本尊木造地蔵菩薩半跏像(昭和53年県指定重文化財)は応安7年(1374)8月26日の銘をもち、阿弥陀如来坐像と共に仏師治部法橋乗円の作で注目すべきものである。 福島県教育委員会」とあります。
西光寺阿弥陀堂は天文24年(1555)に造営されたもので、木造平屋建て、宝形造、銅板葺、桁行3間、梁間3間、外壁は真壁造り板張り、室町時代後期の御堂建築の遺構として貴重な事から昭和31年(1956)に福島県指定重要文化財に指定されています。
境内には古木大木が多く、「キャラ」、「しだれサクラ」、「サルスベリ」が昭和52年(1977)に古殿町指定天然記念物に指定されています。山号:田口山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:地蔵菩薩。
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西光寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典7[福島県]-株式会社人文社
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