喜多方市: 願成寺

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概要・歴史・観光・見所

願成寺(喜多方市)概要: 叶山三寳院願成寺は福島県喜多方市上三宮町上三宮籬山に境内を構えている浄土宗の寺院です。願成寺の創建は鎌倉時代初期の嘉禄3年(1227)に佐原十郎義連の庇護の下で実成和尚(法然上人の高弟の隆寛律師の高弟)によって開かれたのが始まりとされ、師である隆寛律師の遺骨を迎え開山としたと伝えられています。

慶長16年(1611)の慶長三陸地震で大きな被害を受け一時衰退しますが寛文5年(1665)に行誉和尚が中興の祖となり現在地に堂宇を再建、京都知恩院の末寺となり、東北地方での浄土宗の得度式を願成寺で行うことなり寺運が興隆します。

会津藩(藩庁:鶴ヶ城)の藩主松平家は神道だった為、基本的に寺院に大きな庇護をしませんでしたが、願成寺には特別な配慮がなされたとされます(初代保科正之・2代保科正経・3代松平正容が大檀那となり庇護した)。

会津大仏の別名を持つ丈六の阿弥陀如来座像(像高2.355m、寄木造)と両脇侍坐像(観音菩薩像:像高1.3m、寄木造・勢至菩薩像:像高1.285m、寄木造)は平安末期から鎌倉初期の作と推定され、東北地方では珍しい来迎三尊像の仏像形式のことから三尊とも昭和4年(1929)に国指定重要文化財(旧国宝)に指定されています。

願成寺正面の山門は元禄元年(1697)に建てられた古建築物で入母屋、銅板葺き、三間一戸、桁行3間、張間2間、楼門形式、上層部に格子戸や連子窓があるのが特徴の1つで蟇股には十二支など彫刻が施され、正面には「叶山」の山号額が掲げられています。願成寺山門は江戸時代中期の楼門建築の遺構として貴重な事から平成22年(2010)に福島県指定重要文化財に指定されています。

山門と同年代に建てられたとされる千佛堂は旧阿弥陀堂で木造平屋建て、寄棟、鉄板葺、平入、桁行5間、正面1間向拝、外壁は真壁造白漆喰仕上げ特に内陣天井に描かれた飛天女は見事とされます。願成寺千佛堂(旧阿弥陀堂)は江戸時代中期の御堂建築の遺構として貴重な事から平成22年(2010)に福島県指定文化財に指定されています。

願成寺本堂は寛文5年(1665)に建てられたもので、木造平屋建、寄棟、平入、鉄板葺き、桁行6間、正面1間唐破風向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。願成寺本堂は江戸時代初期の寺院本堂建築の遺構として貴重な事から平成22年(2010)に福島県指定文化財に指定されています。

願成寺寺宝である木造行道面(2面が鎌倉時代作・4面が室町時代作)が福島県指定文化財に指定されています。会津二十一地蔵尊番外札所(札所本尊:願成寺六地蔵尊)。会津十二支守り本尊(辰・巳の守り本尊:普賢菩薩・午の守り本尊:勢至菩薩)。山号:叶山。院号:三寶院。宗派:浄土宗(多念義派の本山)。本尊:阿弥陀如来。

願成寺:上空画像

【 参考:サイト 】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典7[福島県]-株式会社人文社


願成寺:ストリートビュー

願成寺:写真

願成寺境内正面に設けられた石造寺号標
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願成寺山門(楼門)とその前に置かれた石造寺号標 願成寺山門に掲げられた「叶山」の山号額 願成寺山門から見た境内 願成寺杉大木越に見える千佛堂と石燈篭
願成寺本堂正面と石燈篭 願成寺境内に作庭された庭園の池と石橋 願成寺境内に作庭された庭園の池と石燈篭 願成寺境内に設けられた鐘楼と梵鐘


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