旧手代木家住宅(喜多方市)概要: 旧手代木家は代々下三宮村の肝煎りだった家柄で住宅にも当時の上層農家の特徴が随所に見られます。建築年は江戸時代後期の天保年間(1830〜1844年)とされ、木造平屋、寄棟、茅葺、間取りが曲家状に鍵型になっている為、会津地方の農家建築の変遷を知る資料的価値が高いされます(L型平面ではあるもの厩中門でも曲屋とも言えない喜多方地方独特の形式)。又、明治元年(1868)に農民一揆が発生した際、旧手代木家にも押し入られた為、柱や梁にその時出来た傷が残されています。内部の間取りは「かって(土間)」、「のっこみ」、「つぎのま」、「おくのま」、「さんのま」などの部屋で構成されています。旧手代木家住宅は江戸時代後期の喜多方地方農家建築の遺構として貴重なことから昭和61年(1986)に福島県指定重要文化財に指定され、旧地から現在地に移築保存されています。
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