高吉観音(徳勝寺・喜多方市)概要: 高吉観音は福島県喜多方市豊川町米室字高吉に境内を構えている吉例山徳勝寺(宗派:真言宗智山派)が管理する観音堂に安置されています。徳勝寺の創建は平安時代の高僧として知られた慈覚大師円仁によって開かれたのが始まりとされます。
その後、衰微しましたが、室町時代後期の文亀年間(1501〜1504年)に盛尊和尚により中興されています。
高吉観音堂は木造平屋建て、寄棟、鉄板葺き、平入、桁行2間、張間1間半、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り、内部には江戸時代初期の元和7年(1621)に発生した火災で焼失した以降に制作された十一面観音像(札所本尊)が安置されています。
徳勝寺本堂は木造平屋建て、入母屋、鉄板葺き、平入、桁行3間、張間2間、正面1間向拝付き。境内には江戸時代末期の安政3年(1856)に奉納された「金毘羅山」碑や慶応3年(1867)に奉納された「厩山」碑などが建立されています。会津三十三観音霊場第4番札所(札所本尊:十一面観世音・御詠歌:掻き分けて参りて拝む高吉の 仏の光道ぞ輝く)。
高吉観音:上空画像
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