杉山集落(喜多方市)概要: 杉山集落の発生起源は不詳ですが、集落外れに境内を構えている光徳寺が文永元年(1264)に空行和尚によって開かれている事から、少なくとも鎌倉時代には成立していた可能性があります。
案内板によると「 杉山は戸数19戸の小さな集落で、むかしは、木炭と笠の原料となったスゲ草の山地でした。1本の小路をはさんで蔵がならび、白と黒の漆喰が美しく調和した観音開きの窓は、杉山ならではの特色を表わしています。また屋根は、市街部では見られない"かぶと"形となり、深い雪の重みに耐えているかのようです。これらの蔵は、生活や生産のための貯蔵倉と、冠婚葬祭や賓客を迎える蔵座敷があります。蔵座敷の内部は漆で塗り飾られ、当時の座敷としては最高のものでした。 喜多方市・財団法人観光資源保護財団 」とあります。
喜多方市周辺では蔵が単なる倉庫や物置と異なり富の象徴や自己表現になていたようで、杉山集落では道路側に蔵を配置しているものが目立ちます。一般的に兜造は養蚕業を生業とする農家建築に見られる為、兜造の土造建築は珍しく、妻面を道路側に向け意匠凝っていて独特な町並みを形成しています。
杉山集落:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-喜多方市・財団法人観光資源保護財団
|
|