八幡神社(福島市・飯坂温泉)概要: 八幡神社は福島市飯坂町字八幡に鎮座している神社です。八幡神社の創建は平安時代後期の天喜4年(1056)に後三年合戦の際、源義家がこの地を訪れ、青空に広がる真っ白な雲を見て源氏の旗印に見立て勝利を確信した事から八幡大神を勧請したと伝わっています。
以来、飯坂の鎮守として近隣から信仰を集め、歴代領主からも崇敬されました。養和年間(1181)には大鳥城主佐藤庄治基治は改めて宇佐八幡宮(大分県宇佐市南宇佐)の分霊を勧請して社殿を再建、大鳥城の鎮守社としています。江戸時代中期の宝永7年(1710)に現在地に遷座しました。
明治時代初頭に発令された神仏分離令により別当寺であった八幡寺から分離し明治4年(1871)に村社、明治23年(1889)に郷社に列し幣饌料供進社に指定されました。
現在の八幡神社本殿(一間社流造、こけら葺、桁行2.13m、梁間1.81m)は宝永7年(1710)に造営された当時のものとされ、拝殿(18世紀末、木造平屋建て、入母屋、銅板葺、平入、正面1間向拝付、桁行5間、梁間2間、外壁は真壁造板張り)、幣殿(18世紀末、切妻、銅板葺、桁行1間、梁間3間、外壁は真壁造板張り)とともに平成2年(1990)に福島市指定有形文化財に指定されています。
八幡神社の例祭である飯坂けんか祭りは日本三大けんか祭りの1つに揚げられるほど壮大なもので300年以上続けられているそうです。祭神は誉田別命・息長足姫命・玉依姫命。
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