薬師こけし堂(福島県・土湯温泉)概要: 薬師こけし堂は福島県福島市土湯温泉町上ノ町に境内を構えている御堂です。薬師如来は医薬を司る仏として信仰されている事から多くの温泉地で見られ、ここ土湯温泉でも古くから祀られてきました。当初は土湯温泉が最初に発見された場所とされる湯元下ノ町に薬師堂が建立されていましたが大正2年(1913)の大洪水によって大破し、薬師如来像は興徳寺の経堂に移されました。昭和49年(1974)、興徳寺の境内に改めて堂宇を建立し、こけし造りに関係が深い木地業(木工品を加工、製造する事)の始祖、惟喬親王(文徳天皇の第一皇子)も祀られるようになった為、薬師こけし堂と呼ばれるようになりました。御堂は木造平屋建て、宝形造、鉄板葺き、桁行2間、張間2間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り。
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