保土原館(須賀川市)概要: 保土原館は中世二階堂氏が築いた城で、現在の愛宕山の一角 の博物館(福島県須賀川市池上町)の位置にありました。その後、二階堂氏は須賀川城を築くとそこに居城を遷し、保土原館は城下町の防衛施設の一環として家臣である保土原行藤が守ることになります。須賀川城は保土原館と同様な出城や詰め城といった小館を巧に配置し城下町全体で守りを固めていたと考えられます。保土原氏は二階堂家一門筆頭で、二階堂盛藤の次男である二階堂藤顕が岩瀬郡保土原に配された事から地名に因み「保土原」姓を掲げました。行藤は白河結城氏との戦いでは大功がありましたが、伊達政宗に内応し天正17年(1589)の須賀川城攻めの先陣を務めた事で二階堂家の没落の手助けをしています。又、桙衝神社を篤く崇敬し、永禄元年(1558)に分霊を勧請し保土原神社(須賀川市大字保土原字上屋敷)を創建しています。
|