十念寺(須賀川市)概要: 来迎山白道院十念寺は須賀川市池上町に境内を構えている浄土宗の寺院です。十念寺は案内板によると「文禄元年善竜上人の開山である。芭蕉が「奥の細道」の旅で須賀川に滞在しここの寺に詣でたことで知られる。安政2年須賀川の女流俳人市原多代女によって「風流のはじめや奥の田植唄」の碑が建立されてある。また、多代女の「終に行く道はいづこぞ花の雲」の辞世の碑もある。別院の成田山は節分の豆撒きには善男善女でにぎわう。なお、東京オリンピックでマラソン第3位となった円谷幸吉の墓がある。 須賀川市」とあります。
十念寺境内には推定樹齢500年、樹高5.0m、幹周340cmのイチイ(福島県緑の文化財)があり十念寺の歴史の古さを物語っていています。現在の本堂は天保7年(1836)の火災後の明治10年(1877)に再建したもので入母屋、桟瓦葺、平入、桁行6間、正面1間唐破風向拝付、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。
境内に建立された芭蕉の句碑「 風流の はしめや奥の 田うえ唄 」は貴重な事から平成10年(1998)に須賀川市指定文化財に指定されています。山号:来迎山。院号:白道院。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
十念寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典7[福島県]-株式会社人文社
・ 現地案内板-須賀川市
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