聖徳太子堂(福島県・土湯温泉)概要: 聖徳太子堂の創建は推古天皇12年(604)、聖徳太子が全国の国府に自ら彫り込んだ尊像を祀る堂宇建立を目指し家臣を使わせました。当地方には泰川勝が派遣されましたが、志半ばにして重病となり寝込んでいると、夢枕に尊像が現れ、土川村には霊泉があり、湯浴びをすれば平癒するとの御告げを受けました。勝は重病を押し土川まで辿り着くと、尊像に告げらた通り霊泉を見つけ出し湯浴びをしながら養生しました。数日もすると体も軽くなり尊像に感謝していると、再び尊像が夢枕に立ち、此の地に留まり多くの人達の難病を治す事が私の役割であると告げました。勝はこの御告げの意味を悟り堂宇を建立し尊像を安置したと伝えられています。現在の建物は江戸時代中期の享保11年(1726)に再建されたもので、木造平屋建て、宝形造、鉄板葺き、桁行3間、張間3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り、木部朱塗り、尊像は安産、育児、学問の信仰の対象になっています。
|