福島市: 稲荷神社

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概要・歴史・観光・見所

稲荷神社(福島市)概要: 稲荷神社は福島県福島市宮町に鎮座してる神社です。稲荷神社の創建は平安時代の永延元年(987)に陰陽師安倍晴明が信夫明神の祠を建立し当地域の鎮守とした事が始まりと伝わっています。承安元年(1171)に晴明の孫の安倍清明が社殿を造営すると稲荷神社の名声も広がり、歴代領主の崇敬の対象となりました。

江戸時代に入ると歴代福島藩(藩庁:福島城)の藩主から庇護され寛永元年(1624)には板倉重憲が社殿、元禄2年(1689)には堀田正仲が本殿、元禄5年(1692)には拝殿、元文5年(1740)には板倉勝里が社殿をそれぞれ藩費で増加改築しています。

明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て、明治28年(1895)に県社に列しています。

明治35年(1902)に暴風により社殿が倒壊し昭和13年(1938)に再建されますが、拝殿は倒壊を免れ移築され絵馬殿となっています。絵馬殿(旧拝殿:木造平屋建て、入母屋、銅板葺、平入、桁行5間、梁間2間、外壁は真壁造板張り)は元禄5年(1692)に福島藩主堀田正仲によって造営されたものと推定される建物で、福島市を代表する古建築として貴重な存在となっています。

元禄8年(1695)に福島藩主堀田正虎が寄進した絵馬「御能之図」が貴重な事から名称「福島藩主歴代奉納絵馬」として福島市指定有形民俗文化財に指定されています。

稲荷神社の御神木であるハルニレの大木は元文5年(1740)に板倉勝里が社殿を改築した際に植えられたと伝えられるもので、樹高21m、幹周2.75m、根回り4m、福島市内を代表するハルニレの大木として貴重な事から福島市天然記念物に指定されています。

稲荷神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、正面千鳥破風、銅板葺き、平入、桁行4間、正面3間軒唐破風向拝付き。本殿は流造、銅板葺き。祭神は豊受比売命、配神は大國主命、事代主命。

稲荷神社:上空画像

【 参考:サイト 】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典7[福島県]-株式会社人文社
・ 現地案内板-稲荷神社
・ 現地案内板-ディスカバー・マイカントリー 福島信夫ライオンズクラブ


稲荷神社:ストリートビュー

稲荷神社:写真

稲荷神社境内正面の大鳥居と石造狛犬
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稲荷神社絵馬殿右斜め前方と石燈篭の画像 稲荷神社鳥居越に見える絵馬殿 稲荷神社拝殿とその前に置かれた石造狛犬 稲荷神社神楽殿は明治時代に建てられた古建築物


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