恵日寺(猪苗代湖)概要: 磐梯山恵日寺は福島県耶麻郡磐梯町大字磐梯字本寺上に境内を構える真言宗豊山派の寺院で、古くは慧日寺と称し平安時代初期に名僧徳一大師によって開山したと伝わっています。
古くから神仏混合し、磐梯山を中心とする山岳信仰と一体化し数千に及ぶ僧兵を抱える一大勢力を誇りました。平安時代中期に最盛期をむかえ子院は3800坊を数え会津一帯から新潟県の一部に支配権が及んだとされます。しかし、源平合戦の敗戦や伊達政宗の焼き討ちなどで次第に衰退します。
江戸時代に入ると会津藩より保護され規模は縮小しますが再興されてます。明治時代初期に発令された神仏分離令により一時廃寺となりますが、大正2年(1913)に「磐梯山恵日寺」として元禄15年(1702)に建立された本堂などを修復し再興されています。
現在の本堂はその当時のもので木造平屋建て、寄棟、銅板葺、平入、桁行9間、正面1間唐破風向拝付、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。
山門は江戸時代中期に建てられたもので薬医門形式、一間一戸、切妻、茅葺、両建物共に数少ない慧日寺時代の建築として貴重とされ昭和53年(1978)に磐梯町指定文化財に指定されます。山号:磐梯山。宗派:真言宗豊山派。本尊:千手観世音菩薩。
恵日寺の文化財
・ 白銅三鈷杵−徳一大師所持品−国重要文化財
・ 鉄鉢−永享7年、高台皿型−国重要美術品
・ 絹本著色恵日寺絵図-中世慧日寺境内図-国重要美術品・福島県文化財
・ 絵本墨書田植歌−福島県重要文化財
・ 日光・月光菩薩面−福島県重要文化財
・ 薬師如来光背化仏一具・七躯−福島県重要文化財
・ 恵日寺本堂−元禄15年−寄棟、銅板葺、平入−磐梯町指定文化財
・ 恵日寺山門−江戸中期−切妻、茅葺、一間一戸−磐梯町指定文化財
猪苗代町:神社・仏閣・再生リスト
恵日寺:上空画像
|