麓山神社(猪苗代湖)概要: 麓山神社は福島県猪苗代町大字千代田字村ノ内丙に鎮座しいている神社で、案内板によると「 元来厨子は仏像あるいは舎利を安置するもので、本殿にある厨子には神体を奉祀してあることから、いうまでもなく神仏混淆の形態をとどめているものである。厨子の構造は屋根が入母屋、扉は観音開等その作精巧を極め、装飾の美は往時を偲ぶことができる。
また、鎌倉後期より室町前期の和様、唐様、折衷の作風は猪苗代の神社仏閣中まれにみるものである。厨子にまつられた神像、仏像、経文等、厨子の神殿として非常に珍しく美術的価値もまた大きなものである。 猪苗代町教育委員会 」とあります。
麓山神社本殿厨子は鎌倉時代後期から室町時代前期に建てられた厨子で神仏習合の名残を留める貴重な建物であることから昭和44年(1969)に猪苗代町指定重要文化財(建造物)に指定されています。
詳細は判りませんが、郡山市と猪苗代町の堺付近に位置する麓山(標高:873m)は古くから信仰の対象となり、猪苗代湖周辺には麓山神社を号する神社が複数鎮座し、当社もその流れにあると思われます。
当社は明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て村社に列しています。麓山神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行6間、張間3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り。本殿は覆屋内部の為不詳。祭神:羽山津見命。
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麓山神社:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-猪苗代町教育委員会
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