白河市: 小峰寺

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概要・歴史・観光・見所

小峰寺(白河市)概要: 白河山珠桜院小峰寺は福島県白河市字道場町に境内を構えている時宗の寺院で、案内板によると「 白河山小峰寺は、弘安3年(1280)一遍上人の開基と伝える時宗寺院で、白河結城氏の菩提寺である。厨子には、近年地蔵菩薩が安置されている。小ぶりな禅宗様建築の宮殿で、一間、一重、寄棟造、板葺で組框(くみかまち)の上に建ち、主要部は黒・朱漆、塗金で着彩されている。正面には両開きの板戸があり、三方はやりかんなの跡がある。扉内側には不動尊・毘沙門天の漆絵とその種子が描かれている。長押と虹梁の間の欄間には、正面に蓮池に舞う白鷺、左側には葡萄唐草に野狐、右側には牡丹唐草文が鎌倉彫りにより表されている。左側の小屋組材に「常往来阿永禄二年5月六日」の墨書銘などがあり、永禄2年(1559)に大工願阿弥陀仏によって制作されたことが知られる品である。小型であるが室町時代後期の特徴を具備した宮殿として注目すべき遺品である。但し屋根は近年の後補である。 白河市教育委員会 」とあります。

小峰寺は創建当初は白河藤沢の地にありましたが、その後白河結城氏の菩提寺となった為、結城氏が白川城から小峰城へ居城に移すと小峰寺も城内へ移り、さらに寛永4年(1627)に丹羽氏が白河藩に入封すると小峰城改修や城下町建設などの為、現在地に移されます。

小峰寺厨子(総高196.0cm、桁行85.5cm、梁間46.0cm)は室町時代後期の厨子として貴重なことから昭和54年(1979)に福島県指定重要文化財に指定されています。小峰寺が所有している木造地蔵菩薩立像は室町時代後期頃に制作されたと推定される古仏像で、檜材、一木造、背刳、像高116.0cm、貴重な事から平成6年(1994)に白河市指定重要文化財(彫刻)に指定されています。

木造阿弥陀如来立像は鎌倉時代後期の乾元2年(1303)に制作された古仏像で、寄木造、彩色漆箔(後補)、像高77.8cm、貴重な事から平成6年(1994)に白河市指定重要文化財(彫刻)に指定されています。

六字名号は一遍上人(縦:30.5cm・横:8.3cm)、真教上人筆(縦:43.5cm・横10.5cm)、一鎮上人筆(縦:43.6cm・横:10.5cm)、託何上人筆(縦:101.7cm・横:26.7cm)、太空上人筆(縦:87.0cm・横:23.0cm)で構成されている貴重なもので、平成9年(1997)に白河市指定重要文化財(書跡)に指定されています。

小峰寺山門は切妻、銅板葺き、一間一戸、薬医門。本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行5間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。山号:白河山。院号:珠桜院。宗派:時宗。本尊:阿弥陀如来。

小峰寺:上空画像

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-白河市教育委員会


小峰寺:ストリートビュー

小峰寺:写真

小峰寺
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