南湖神社(白河市)概要: 南湖神社は福島県白河市菅生館に鎮座している神社です。南湖神社の創建は大正9年(1920)に神社設立の認可があり大正11年(1922)に社殿が竣工、松平定信の御霊を勧請したのが始まりとされます。創建にあたっては日本資本主義の父といわれ、政治家、実業家の渋沢栄一が尽力した事で知られています。
祭神の松平定信は白河藩(藩庁:小峰城)の藩主の中でも名君と言われた人物で、天明の大飢饉では率先して救済措置をとった為、白河藩では餓死者が1人も出なかったと云われています。
又、人材育成にも尽力し藩校である立教館や郷校を開設し、日本最古の公園である「南湖」を築庭し身分を問わず開放しました。南湖神社はその南湖の湖畔に鎮座しています。境内には白河市指定文化財の松風亭羅月庵があり一般公開されています。
南湖神社は社宝も多く、中でも脇差 銘 「臣正繁謹作之」は寛政8年(1796)に姫路の刀工正繁によって制作されたもので、全長72.4cm、刃長55.6cm、反り1.3cm、貴重な事から平成12年(2000)に白河市指定重要文化財(工芸品)に指定されています。
短刀 銘 「正繁謹作之」は寛政3年(1791)に姫路の刀工正繁によって制作されたもので、全長38.5cm、刃長28.6cm、反り僅か、貴重な事から平成12年(2000)に白河市指定重要文化財(工芸品)に指定されています。
南湖神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺、平入、桁行6間、梁間3間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り板張り。本殿は流造、銅板葺、正面千鳥破風、外壁は真壁造り板張り、三方浜縁高欄付き、左右脇障子付。除災開運・縁結び・商売繁盛・学問成就・交通安全・政治などに御利益があるとして信仰されています。祭神:松平定信(神号:守国大明神)。
南湖神社:上空画像
|