龍蔵寺(白河市)概要: 雨宝山龍蔵寺は福島県白河市字年貢町に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。龍蔵寺の創建は平安時代初期の万寿3年(1026)に当時の白河城の城主だった太田行隆が開創したと伝えられる古寺です。
当初は羅漢山真照寺と号していましたが白川結城氏第2代当主結城宗広によって現在の寺号である龍蔵寺に改称しています。近世に入ると寺勢も増し、小田川の宝積寺と共に白河藩内の真言宗の中で触頭として統括する立場にありました。修行僧の学問所でもあった為、門末寺院は37カ寺を数え大きな影響力のある寺院で修験の袈裟頭も歴任しています。
寺宝の銅鐘は、案内板によると「 ・・・(前略)この境内に高さ、135.5センチ口径93センチの大きな鐘でその意匠中乳のかわりに種子が用いられており鋳たものである。大壇那源忠弘(当時の小峰城主松平忠弘)元禄四歳四月十九日、冶工太田権兵衛重久の銘があり、古くから奥州白河のいぼなし鐘として知られている。 白河市教育委員会 」とあります。
龍蔵寺銅鐘は江戸時代中期に鋳造された銅鐘で意匠に大変優れている事から昭和18年(1943)に国重要美術品に指定されてます。山門は切妻、銅板葺き、一間一戸、四脚門。山号:雨宝山。院号:慈雲院。宗派:真言宗豊山派。本尊:如意輪観世音菩薩。
龍蔵寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典7[福島県]-株式会社人文社
・ 現地案内板-白河市教育委員会
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