福永宿(会津美里町)概要: 福永宿は会津西街道(下野街道)の会津若松城下から最初の宿場町(逆からすると最後の宿場町)です。城下に近かった事から比較的に大きな宿場では無かったようです。
川沿いには十数軒の建物が建ち並んでいますが、所謂宿場町らしい町屋で構成されている町並みでは無く阿賀野川舟運とも関係が低いと思われます。当初は本郷集落が宿場としての機能を果たしていましたが、本郷だと余りにも会津城下に近すぎ水害が多かった為、当地に宿場の機能が移されたと思われます。
鎮守である藤巻神社は明神ヶ岳(標高1074m)を御神体とする古社で当初は山頂に祀られていましたが万治元年(1658)に現在地に遷座し、以後は歴代会津藩主から庇護されています。境内には樹齢300年以上の大イチョウ(会津美里町指定天然記念物)や板碑(阿弥陀一尊種子板碑は南北朝時代・阿弥陀三尊種子板碑は室町時代初期:会津美里町指定文化財)があるなど歴史が感じられます。
会津西街道(下野街道):宿場町・再生リスト
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