会津美里町: 龍興寺

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概要・歴史・観光・見所

龍興寺(会津美里町)概要: 道樹山龍興寺は福島県大沼郡会津美里町字龍興寺北甲に境内を構えている天台宗の寺院です。龍興寺の創建は平安時代初期の嘉承元年(848)に慈覚大師円仁が開山し、南北朝時代の応安年間(1368〜1375年)に恵雲が再興したといわれています。

天台宗の古刹として多くの名僧を輩出し、中でも江戸幕府初期に大きな影響力を行使した事でも知られる天海大僧正が得度したとの伝説が残され、境内には天海の両親の墓(会津美里町指定史跡)と伝わる五輪塔があります。龍興寺の本尊である十一面観世音菩薩(会津三十三観音霊場の札所番外)は別称で浮身観音と呼ばれ、天海が幼少の頃、漆原と永井野の村境で感得したものとされます。

龍興寺寺宝の「一時蓮台法華経開結共」は平安時代に制作された国内最高峰の装飾経で極めて貴重な事から昭和27年(1952)に国宝に指定されています。「絹本著色両界曼陀羅」は文亀3年(1503)に制作された図描表具掛軸で胎蔵界曼陀羅と金剛界曼陀羅で構成される貴重なもので昭和47年(1972)に福島県指定重要文化財に指定されています。

龍興寺本堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行8間、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、正面には「道樹山」の山号額が掲げられています。

会津三十三観音霊場番外札所(札所本尊:十一面観音・御詠歌:浮身をば 助け給へや観世音 みちびき給え弥陀の浄土へ)。会津五色不動(黄不動尊:出発不動:如法寺・白不動尊:奮起不動:西勝寺・赤不動尊:離悩不動:龍興寺・黒不動尊:慈愛不動:慈恩寺・青不動尊:青春不動:常楽院)。末寺には福生寺があります。山号:道樹山。宗派:天台宗。本尊:阿弥陀如来。

龍興寺の文化財
・ 一時蓮台法華経開結共(9巻)−平安時代藤原期−国宝
・ 絹本著色両界曼陀羅(2幅)-文亀3年,縦2.13m,横1.42m-福島県重要文化財
・ 天海僧正両親の墓(2基)−五輪塔−会津美里町指定史跡

龍興寺:上空画像

【 参考:サイト 】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典7[福島県]-株式会社人文社
・ 現地案内板-会津美里町教育委員会
・ 現地案内板(浮身観音 略縁起)-道樹山龍興寺


龍興寺:ストリートビュー

龍興寺:写真

龍興寺
[ 付近地図: 福島県大沼郡会津美里町 ]・[ 会津美里町 ]
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