熊野神社(会津美里町)概要: 熊野神社は福島県大沼郡会津美里町大石字家の北(向羽黒山城の麓)に鎮座している神社です。案内板によると「 そのむかし、熊野神社の境内に毎年春がくると見事な花を咲かせた桜の巨木が、落雷のため焼けてしまい、村人達は悲しんでいました。そこに旅のお坊さんが通りかかり、桜の一枝をとり「私がその桜を生き返らせてあげましょう。」と隣の老樹の幹に気合いするどく投げつけました。この地に伝わる弘法の投げ筆・投げ桜の伝説です。 由緒によると熊野神社はもとこの山上にあったが、葦名の祖佐原十郎義連が村人の参拝に更なるずとして、今の所に遷したといわれています。
また大石寺は高田町伊佐須美神社の神宮寺であったが、寛永の頃会津藩祖保科正之が入部すると、神社改革を行い伊佐須美神社の神宮寺が廃され、仏像仏具はこの地に移されたとのことです。集落の南方には宝治年間に磯部又太郎がこの地に館、柵を築いて南の守りとしました。 大石桜伝説の里作り実行委員会 大石集落 」とあります。
熊野神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り。本殿は三間社流造、桁行3間、張間1間、銅板葺き、外壁は真壁造り板張り。大石寺は天台宗の寺院で、本堂は木造平屋建て、寄棟、鉄板葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。
熊野神社:上空画像
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典7[福島県]-株式会社人文社
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