深堀温泉跡(二本松市)概要: 文政7年(1824)の大津波により元岳温泉が壊滅的な被害を受け、新たに二本松藩により温泉地が平原に開発されました。慶応4年(1867)、戊辰戦争が起こり新政府軍が進軍してくると、当地が敵地の軍事的拠点になるを恐れすべての建物が焼き払われ、明治3年(1870)、改めて深堀村に温泉地が移されました。二本松藩(藩庁:二本松城)の庇護も無くなり湯屋も9軒と往時の繁栄は見られませんでしたが周辺住民からは愛され親しみのある温泉地だったようです。明治36年(1903)の火災により多くの建物が焼失し温泉地の再建が難しくなった事で、明治39年(1906)に岳に温泉地が移されました。現在は湯宿は無く雑木林の中に石垣だけが残されています。
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