円東寺(二本松市)概要: 安達太良山円東寺は福島県二本松市渋川字下原に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。円東寺の創建は大同2年(807)に徳一大師によって開基された安達太良寺の北院で光明院と称していたと伝えられています。当初は安達太良山の中腹にある猿鼻に堂宇が建立され、大日如来を本尊とする両部秘密道場でした。慶長3年(1597)に奥州街道の二本柳宿が形成されると宿場町の枡形にあたる現在地に移されました。この地方最古の歴史を持つ事から広く信仰を集め安達三十三観音霊場第十五番札所にもなっています。
円東寺境内の枝垂桜の大木は推定年齢400年以上とされ貴重な事から昭和53年(1978)に二本松市(旧安達町)指定天然記念物、福島県緑の文化財に指定されています。山門は薬医門、切妻、銅瓦棒葺、一間一戸、「安達太良山」の山号額。本堂は木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺、平入、桁行7間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、花頭窓付。観音堂は宝形造、鉄板葺、桁行2間、梁間2間。
安達三十三観音霊場第15番札所(札所本尊:十一面観世音菩薩・御詠歌:安達太良の 山より落おつる 水なれば 流れのすいは 清き渋川)。山号:安達太良山。宗派:真言宗豊山派。本尊:十一面観世音菩薩。
円東寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-安達町教育委員会
・ 現地案内板(由緒)
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