洗心亭(二本松市)概要: 洗心亭は二本松城内に設けられた茶室の1つで「墨絵の御茶屋」と呼ばれていました。茶室は数棟あったそうで洗心亭はその内の1つで17世紀中頃に建築されました。
建物は木造平屋建、寄棟、茅葺、妻入、桁行5間、梁間2間、外壁は真壁造り土壁鏝押え、数奇屋風で内部は茶室として利用した座敷(6畳:床の間、棚、書院付き)を中心し2室があり庭が眺められるようにL型に濡れ縁が廻り、背後には便所や浴室などの水廻りが配されました。
天保8年(1837)に城内に崖崩れが起こったことで阿武隈川畔の地蔵河原に移築され藩主の釣殿とされた事で戊辰戦争で二本松城が落城し廃城となりほとんどの建物が焼失した中奇跡的に残りました。
明治30年(1897)に現在地に移築され平成16年(2004)、江戸時代前期の茶室建築の遺構として貴重なことから福島県指定重要文化財(建造物)に指定されています。
洗心亭:上空画像
【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典7[福島県]-株式会社人文社
・ 現地案内板-二本松市教育委員会
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