| 専称寺概要: 専称寺の創建は応永2年(1395)に良就上人十声大和尚が開山したと伝えられています。延徳年間(1489〜92)に朝廷の勅願所になると寺門も栄え江戸時代初期まで末寺が500寺を越えていたとされます。江戸時代に入ると幕府から寺領を70石与えられ奥羽の浄土宗を束ねる立場(総録所)となりました。続く万治4年(1661)に名越派奥州総本山の地位を得ています。明治維新後に名越派が廃止されると徐々に衰退し名越派が伝来、伝戒を行うこともなくなりました。専称寺の境内は「専称寺境域」とされ歴史的背景や質の高い景観を保持するものとして福島県指定史跡及び名勝に指定されています。
専称寺本堂概要: 本堂の建物は寛文9年(1669)の火災焼失後の寛文11年(1671)の再建とされる古建築物です。木造平屋建て、入母屋、鉄板葺きで一間の向拝が付いています。桁行き11間、梁間9間の大きさで華美な装飾を廃した重厚な造りです。専称寺本堂は平成3年に国指定重要文化財に指定されています。
専称寺庫裏概要: 庫裏の建物は寛文9年(1669)の火災焼失後の元禄3年(1690)の再建とされる古建築物です。木造平屋建て、寄棟、茅葺きで瓦棒葺きの唐破風の玄関が付いて本堂とは廊下で繋がっています。桁行き9.5間、梁間4間の大きさで内部は床の間、仏間位牌の間、仏間、土間、玄関などから構成され食堂風庫裡として貴重な存在です。朱塗りの玄関以外は本堂と同様に華美な装飾がない質実な建物です。専称寺庫裏は平成3年に国指定重要文化財に指定されています。
専称寺総門概要: 総門は細部の意匠から江戸時代前期と推定される古建築物です。切妻、瓦葺きの四脚門で本堂、庫裏などと古くから伽藍の一端を担っている事から平成3年に国指定重要文化財に指定されています。
専称寺鐘楼堂概要: 鐘楼堂は安永年(1778)(墨書銘では安永8年)に建てられ、鐘楼堂では珍しい懸造りの形式を採用している印象深い建物となっています。屋根は入母屋、銅板葺き(元木端葺き)、下部は袴腰になっています。高さが13.8メートルもあり楼閣部分の組物や二重垂木、彫刻、段差を利用した懸造りなど見所が多く、昭和59年にいわき市指定有形文化財に指定されています。
|