旧南会津郡役所

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概要・歴史・観光・見所
旧南会津郡役所概要: 明治12年(1879)に郡区町村編制法が執行させると南会津郡が発足、明治18年(1885)に旧南会津郡役所建てられました。当時の南会津郡は旧会津郡に存在した99カ村で構成されていましたが、煩雑だった為、田島村、旭田村、楢原村(大内宿は大村として楢原村に編入)、檜沢村、荒海村、舘岩村、大宮村、富田村、朝日村、伊北村、二川村、長江村、檜枝岐村、大川村、伊南村、小梁村、八幡村 、布沢村に集約されました。明治時代当初は天領時代の代官陣屋が利用されてきましたが、明治17年(1884)に福島県令三島通庸により、所謂「会津三方道路」が開削されると、当地も遅まきながら文明開化の気運が高まり、西洋風の新しい庁舎が望まれるようになりました。福島県は新庁舎の建設を許可したものの、予算が全く不足した事から工事費の半分以上を南会津郡の住民から寄付を募りようやく工事が着工する事が出来、明治18年(1885)に県内でも規模が大きい南会津郡役所庁舎が竣工する事が出来ました。

旧南会津郡役所は木造2階建て、寄棟、金属板葺き(元木羽葺)で、外壁は下見板張り、ペンキ仕上げ、建築面積767u、縦長の上げ下げ窓の上部は緩い曲線になっています。玄関前はポーチとなり前に張り出し上部が2階のベランダで構成され、当時の役所建築の特徴が見られます。柱の上下に柱飾りや玄関扉とベンランダ出入口扉上部にはファンライト(半円形の欄間)、ステンドグラス、軒下の蛇腹、が採用されるなど洋風建築の要素が随所に見られます。同時にベランダ上部の屋根は千鳥破風、懸魚が見られるなど和洋折衷で時代背景が見て取れます。

大正15年(1926)に郡役所が廃止になりましたが、その後も福島県の南会津支庁や地方事務所として利用され、昭和45年(1970)に福島県田島(現南会津)合同庁舎の完成に伴い役割を終えました。本来、解体され破却される予定でしたが、新築には住民からの多額な寄付があり、その後も地域行政に深く関わった歴史の生き証人であり、明治時代初期の洋風庁舎建築の遺構として価値も高く、何より地域住民が保存を望んだ事から、現在地に曳きやの上、奥会津地方歴史民俗資料館(現在の奥会津博物館)として再利用される事となりました。奥会津地方歴史民俗資料館は奥会津博物館に改名して他所に移り、現在は旧南会津郡役所として住民や観光客に解放し様々な資料の展示やイベントなどで利用されています。旧南会津郡役所は明治時代に建てられた庁舎建築の遺構として貴重なことから昭和46年(1971)に福島県指定重要文化財に指定されています。福島県遺産100選。福島県の郡役所の遺構としては旧伊達郡役所(福島県桑折町桑折町:国指定重要文化財)と旧西白河郡役所(福島県白河市)が残されています。

旧南会津郡役所:写真

旧南会津郡役所
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