松風亭蘿月庵(白河市)概要: 案内板によると「 寛政年間(1795頃)、白河藩士三輪権右衛門が、茶人であった父仙鼠のために府内9番町の別邸内に建立させたと伝えられている茶室です。藩主松平定信も時折訪れたとも伝えられており、その筆による掛軸の「垂桜」や水盥の「羅月」などの諸も残されております。
文政6年(1823)松平氏の桑名への国替えに際して常盤惟親に譲渡されて、その屋敷内に移され、明治の初めこの屋敷が西白河郡役所の敷地に転用され後もその一隅に存続しましたが、大正12年(1923)5月に南湖神社に寄贈され、現在地に再度移築されたものです。
二畳台目の使用などいわゆる道安好みを基調としている茶室で、由緒が明確で、原形をよく保っており、東北では数少ない近世茶室の1つです。 福島県教育委員会 」とあります。
松風亭蘿月庵は木造平屋建、寄棟、茅葺、桁行3間、梁間1間半、江戸時代後期の茶室建築の遺構として貴重なことから平成6年(1994)に福島県指定重要文化財に指定されています。
松風亭蘿月庵:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-福島県教育委員会
・ 現地案内板-白河市教育委員会
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