東浄寺(塙町)概要: 医王山東浄寺は福島県東白川郡塙町大字川上字薄久保に境内を構えている真言宗智山派の寺院です。東浄寺の創建は平安時代後期の長寛2年(1164)に初代住職である秀栄和尚が開山したと伝えられています。
薬師堂は江戸時代中期の宝暦10年(1760)に建立したもので、棟梁は前田村の近藤八良兵衛、川上村の藤田是右衛門が担当したそうです。桁行き3間、梁間2間の宝形造り、鉄板葺き(元茅葺)の建物で、当初は朱色に塗られていたようです。木鼻には像や獅子などの彫刻が施されていますが後年に造られたようで、若干アンバランス感がありが全体的には重厚な造りな古建築です。
内部は内陣、外陣に分かれ外陣の天井は極彩色豊かな絵画が描かれた格天井、内陣の欄間には彫刻が施され、往時は笹原郷の三薬師と称され川向にあった御堂から移された薬師如来像が安置されています。東浄寺薬師堂は江戸時代中期の寺院御堂建築の遺構として貴重なことから昭和51年(1976)に塙町指定有形文化財に指定されています。
東浄寺本堂は木造平屋建て、入母屋、瓦葺き、平入、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。福島八十八ヶ所霊場第16番札所。山号:医王山。宗派:真言宗智山派。本尊:大日如来。
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東浄寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-塙町教育委員会
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