安楽寺(塙町)概要: 羽黒山安楽寺は福島県東白川郡塙町大字塙字上町に境内を構える浄土宗の寺院です。安楽寺の創建は室町時代末期の天文23年(1554)、宝誉玉泉上人(瓜連常福寺第9世)によって開かれたのが始まりと云われています。近世に入ると塙一帯の天領代官だった寺西家の菩提寺となっています。
江戸時代末期には戸塚一揆が起こり、当時の代官だった筧伝五郎至方が安楽寺に立て篭もりましたが一揆勢に取り囲まれ自刃した場所でもあります。境内には水戸天狗党を率いた田中愿藏の墓碑があります。
参道にある山門(四脚門:切妻、銅板葺、一間一戸)は文化年間(1804〜1818年)に当時の塙代官だった寺西重次郎が寄進したもので、かなり改造されているものの、塙町を代表とする古建築物として貴重な存在です。
現在の本堂は弘化4年(1847)の火災で焼失後の嘉永2年(1849)に再建されたもので入母屋、桟瓦葺、平入、桁行6間、梁間5間、正面向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。山号:羽黒山。院号:施養院。本尊:阿弥陀如来座像。宗派:浄土宗。
塙町:神社・仏閣・再生リスト
|