棚倉町: 馬場都々古別神社

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概要・歴史・観光・見所
馬場都々古別神社(棚倉町)概要: 馬場都々古別神社は福島県東白川郡棚倉町棚倉馬場に鎮座している神社です。馬場都々古別神社は「近津三社」の上之宮とされ八槻都々古別神社と同様な創建の伝承を持ち、景行天皇の御代(西暦71〜130年)に日本武尊が味耜高彦根命の御霊を勧請したのが始まりと伝えられています。当初は、立鉾山(標高404m)に鎮座し山頂付近には日本武尊が剣を突き刺したと伝える建鉾石があり中腹には古代自然崇拝の遺構と思われる祭祀場が設けられ白河市指定史跡に指定されています(現在でも馬場都々古別神社の奥之院とされ江戸時代までは御神幸と呼ばれる神事が行われ、一般の人が立ち入りを制限した神域だったとされます)。大同2年(807)、坂上田村麻呂が東夷東征の際、当社に戦勝祈願をし、見事念願成就した事から伊野荘(現在の棚倉城)に遷座し、社殿を造営、日本武尊の分霊を勧請合祀しました。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳では名神大社と記され奥州一宮として歴代領主や為政者などから永く信仰の対象となり、源頼義や源義家、足利義満、歴代白河城主、豊臣秀吉などが崇敬庇護し、社領の寄進や社殿の造営が行われました。一般的には陸奥国一宮は陸奥国府が設置された多賀城(宮城県多賀城)の北東(鬼門)に位置する塩釜神社(宮城県塩釜市)でしたが、室町時代後期(16世紀)に「大日本国一宮記」が編纂された際、塩釜神社は延喜式神名帳に記載されておらず、都々古別神社が同神名帳で名神大社として記載されていた事から陸奥一宮と見做されたようです。

寛永元年(1624)に丹羽長重が棚倉藩に移封され、境内に棚倉城を築く事になり寛永2年(1625)に現在である馬場に再び遷宮しています。江戸時代には幕府からの庇護され朱印地363石〜150石を認められています。古くから神仏習合し別当寺院として不動院(高松家:棚倉藩の家老)が祭祀を担っていましたが明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が排され明治6年(1873)に国幣中社に列しました。明治8年(1875)には旧会津藩家老職を務めた西郷頼母が宮司として馬場都々古別神社に赴任しましたが、明治10年(1877)に西南戦争が勃発すると、西郷隆盛と交遊があった事から謀反の嫌疑がかけられ宮司を解任させられています。境内にはその時以来の大木が育ち、荘厳な雰囲気があり、石段の途中に大きな鳥居があり、参道には石灯篭など多くの奉納物があり信仰の広さを感じる事が出来ます。祭神:味耜高彦根命。配祀:日本武尊。

社殿の前には神社山門(随神門:切妻、銅板葺、三間一戸、八脚単層門)があり、神仏混合の名残が見受けられ、八槻都々古別神社とは異なり、拝殿(入母屋、銅板葺、平入、桁行6間、梁間3間、正面1間唐破風向拝付)脇には神楽殿が配されています。本殿は三間社流造、銅板葺の古建築物で、文化財指定はないものの、遷宮以前の文禄年間(1592〜96)に豊臣秀吉の命により常陸国守となった佐竹義宣が造営した当地方の桃山文化の代表例となっています(本殿は平成26年:2014年に国指定重要文化財に指定)。

都々古別神社(馬場)の文化財
・ 本殿−桃山時代−三間社流造、銅板葺−国指定重要文化財
・ 長覆輪太刀(2口)−鎌倉時代、伝:源義家が寄進−国指定重要文化財
・ 赤糸威鎧残闕−平安時代末期、伝:源義家着用−国指定重要文化財
・ 扇面懸仏−国指定重要文化財
・ 銅造線刻薬師如来懸仏−鎌倉時代初期、径28.3cm−福島県指定文化財
・ 鏑造線刻十一面観音懸仏−鎌倉時代初期、径27.9cm−福島県指定文化財
・ 鋼造阿弥陀如来懸仏−福島県指定文化財
・ 銅造薬師如来感仏−福島県指定文化財
・ 鉾形祭具−応永年間−福島県指定文化財
・ 馬場都々古別神社文書等−福島県指定文化財

馬場都々古別神社:写真

都々古別神社(馬場)
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