川島宿(南会津町・川島家住宅)

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川島宿(会津西街道・川島家住宅)
【 川島家住宅 】会津西街道(下野街道)川島宿に位置する南照寺の別当である川島家は蒲生秀行会津城の城主時代に南会津50カ寺の取り締まり役を任ぜられ、当地域の修験の中でも大きな影響力がありました。江戸時代後期には糸沢宿の鎮守である二荒山神社の別当職を巡り和光院と争い、訴訟に敗れています。南照寺は福島県南会津郡南会津町藤生字上小塩に鎮座する熊野神社の別当で、同じく南照寺が別当として管理し小塩に境内を構える川島岩戸堂は御蔵入三十三観音霊場第20番札所に選定されています。明治時代初頭に発令された神仏分離令と修験道廃止令により川島家は還俗しましたが現在も屋敷の隣地に旧南照寺千手観音堂(国登録有形文化財)が残され、修験僧時代の数多くの資料を所有しています。中でも65点は会津地方の修験道や民間信仰を知る上で貴重な資料であり、名称「旧修験川島家所有修験資料」として昭和62年(1987)に福島県重要有形民俗文化財に指定され、旧南照寺修験資料館に保存展示されています。現在の主屋は寛政5年(1793)の火災で焼失後の寛政9年(1797)に建築されたもので、木造平屋建て、寄棟(煙出し付)、鉄板葺(元茅葺)、平入(街道に対しては大内宿と同様に妻面が正面)、建築面積172u、外壁は真壁造り、白漆喰仕上げ、江戸時代後期の大型農家建築の遺構として貴重な存在で「再現することが容易でないもの」との登録基準を満たしている事から平成10年(1998)に国登録有形文化財に登録されています。
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