川島宿(南会津町・旧南照寺千手観音堂)

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川島宿(会津西街道・旧南照寺千手観音堂)
【 旧南照寺千手観音堂 】会津西街道(下野街道)川島宿に位置する南照寺の別当である川島家は蒲生秀行が会津城(福島県会津若松市・別称:鶴ヶ城、若松城、黒川城)の城主時代に南会津50カ寺の取り締まり役を任ぜられ、当地域の修験の中でも大きな影響力がありました。天明から寛政年間(1781〜1801年)には糸沢宿の鎮守である二荒山神社(当時の日光神社)の別当職を巡り和光院と争い、訴訟に敗れています。南照寺は福島県南会津郡南会津町藤生字上小塩に鎮座する熊野神社の別当で、同じく南照寺が別当として管理し小塩に境内を構える川島岩戸堂は御蔵入三十三観音霊場第20番札所(札所本尊:聖観音菩薩・御詠歌:めぐり来て 天の岩手を開くなる 法の力ぞ後の世までも)に選定されています。明治時代初頭に発令された神仏分離令と修験道廃止令により川島家は還俗しましたが現在も屋敷の隣地に旧南照寺千手観音堂が残されています。現在の旧南照寺千手観音堂は江戸時代後期の寛政9年(1797)に建てられたもので、木造平屋建、正面は唐破風風屋根、鉄板葺(旧茅葺)、妻入、正面1間向拝付、建築面積25u、懸魚、欄間部、妻面に彫刻が施されています。旧南照寺千手観音堂は江戸時代後期の仏堂建築の遺構として貴重で、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成10年(1998)に国登録有形文化財に登録されています。御蔵入三十三観音霊場第20番札所(札所本尊:聖観世音菩薩・御詠歌:巡り来て 天の岩戸を 開くなる 法の力ぞ 後の世までも)。
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