正西寺(相馬市)概要: 八幡山正西寺は福島県相馬市中野字北反町に境内を構えている真宗大谷派の寺院です。正西寺の創建は天明飢饉後、疲弊した農村を立て直す為、越中・越後から多くの農民を移住させ、彼らの信仰だった浄土真宗の寺院が必要となった事が始まりです。
当初は幕府から許可が下りず、本願寺の僧侶達の旅籠として申請し、一種の集会所としていたようです。その後天保7年(1836)に正式に寺院として認められ寺号を正西寺としました。
山門(高麗門、切妻、桟瓦葺、一間一戸)は明治維新後、中村城が廃城となり払い下げられたもので、中村城の少ない遺構として貴重な事から昭和60年(1985)に相馬市指定有形文化財に指定されています。
又、境内にあるイチョウは推定年齢600年、樹高28m、幹周5.8mの巨木で、葉の状況から田植えの時期を決めたという民俗的にも意味深いもので昭和54年(1979)に相馬市指定天然記念物に指定されています。山号:八幡山。宗派:真宗大谷派。
正西寺:上空画像
高麗門を簡単に説明した動画
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