束原観音(満蔵寺)概要: 流古山満蔵寺(万蔵寺)は福島県河沼郡会津坂下町束原東に境内を構えている天台宗の寺院です。満蔵寺の創建は不詳ですが室町時代後期の文亀2年(1502)の源順和尚が住んでいたという伝承が残されている事から、伝承が事実であれば室町時代には既に存在していた事になります。
天文5年(1536)に洪水により堂宇が大破し、江戸時代初期の明歴元年(1655)には妙道院(寛永5年:1628年天台宗の高僧天海大僧正により開山、明治元年廃寺。現在の栃木県日光市)の門徒(天台宗の寺院)となり、元禄15年(1702)に良順和尚により現在地に再興しています。
満蔵寺本堂は木造平屋建て、寄棟、鉄板葺き、平入、桁行6間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、「流古山」の山号額が掲げられています。束原観音堂は木造平屋建て、寄棟、鉄板葺き、平入、桁行3間、張間3間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り、正面花頭窓付、向拝には獅子、象の彫刻、内部には一尺八寸、一木造、三面八臂の馬頭観世音坐像(束原観音)が安置されています。
束原観音堂境内には湯殿山碑、飯豊山碑、金毘羅山碑などの数多くの石碑が建立されています。会津三十三観音霊場第11番札所(札所本尊:馬頭観音菩薩・御詠歌:昔より誰がたてそめしふるしきの 久しかるべき束の原かな)。山号:流古山。宗派:天台宗。本尊:地蔵菩薩。
束原観音:上空画像
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