法蔵寺(三春町)概要: 郡守山田村院法蔵寺は福島県田村郡三春町字荒町に境内を構えている時宗の寺院です。法蔵寺は案内板によると「 正応2(1289)年、遊行二祖他阿弥陀佛真教上人(1237〜1319)開山と伝えられる、三春では一番の古刹寺院である。本尊阿弥陀如来坐像は定朝様式による享保11年(1726)年の作で、胎内に像高22センチメートルの鎌倉期作の阿弥陀如来坐像が納められ、本尊、胎内仏ともに町の文化財に指定されている。木造彩色の美麗で温和な甘酒地蔵尊、同じく木造にて忿怒の相の厄除不動尊、両像ともに往古より地域の人々の信仰が篤い。 三春町教育委員会 」とあります。
法蔵寺本尊である阿弥陀三尊像は京都出身の大仏師法橋民部卿康寿奉によって彫り込まれたもので像高107cm、脇侍は観音菩薩像、勢至菩薩像、天明5年(1785)と文化4年(1807)の2度に渡る火災でも焼失を免れ現在に伝えています。法蔵寺は蓮の花でも有名で7月には境内を埋めつくように蓮の花が咲き乱れ観蓮会も開かれているようです。
法蔵寺本堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、向拝欄間には龍の精緻な彫刻が施され、正面には「法蔵寺」の寺号額が掲げられています。山号:郡守山。院号:田村院。宗派:時宗。本尊:阿弥陀如来。
法蔵寺の文化財
・ 木造阿弥陀如来坐像(胎内仏)−鎌倉時代−三春町指定文化財
・ 木造阿弥陀如来坐像(本尊)−江戸時代中期−三春町指定文化財
・ 延命地蔵(甘酒地蔵)−鎌倉〜室町時代−三春町指定文化財
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法蔵寺:上空画像
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