馬頭観音堂(三春町)概要: 馬頭観音堂の創建は延暦年間(782〜806年)に坂上田村麻呂(征夷大将軍、鎮守府将軍)が東夷東征の際、ここに訪れて、自分の愛馬の供養の為、勧請したと伝えられています。龍隠院入口から路地へ入ると参道が見えてきて、緩い階段を登り詰めると観音堂が見えてきます。
観音堂は江戸時代中期の享保10年(1725)に建てられた古建築物で文化財指定はされていないものの見所の多い建物です。観音堂は木造平屋建て、宝形造り、銅板葺き、桁行3間、張間3間、外壁は真壁造り板張り、正面に1間の唐破風の向拝が設えられています。木鼻は2段に組まれていて、上段には龍、下段には獅子が彫り込まれ、欄間には神獣、蟇股には龍が彫刻されています。
近隣からは「荒町の観音さま」と親しまれ、馬産にたずさわる人々からの信仰が篤いとされ壁4面には多くの絵馬が下げられています。馬頭観音堂奉納絵馬九面は貴重な事から三春町指定有形民俗文化財に指定されています。田村三十三観音霊場第3番札所。
馬頭観音堂:上空画像
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