北塩原村: 大正寺

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概要・歴史・観光・見所

大正寺(北塩原村)概要: 打越山大正寺は福島県耶麻郡北塩原村北山寺ノ前に境内を構えている天台宗の寺院です。大正寺の創建は平安時代初期の弘仁4年(813)に北山漆薬師堂の守り寺として開かれたのが始まりと伝えられています(開山は弘法大師空海説と徳一上人説がります)。

当初は真言宗の寺院でしたが、室町時代末期の永禄年間(1558〜1569年)に浄土宗に改宗、天正18年(1590)に鶴ヶ城の城主に就任した蒲生氏郷の帰依を受け再興され慶長5年(1600)に天台宗に改めています。

江戸時代に入ると氏郷の跡を継いだ蒲生秀行の帰依を受け、嫡男亀千代丸 (後の蒲生忠郷)の病気平癒の祈願と護摩祈祷を行い、見事平癒しました。秀行の正室辰姫(徳川家康の3女)は感謝の意から大正寺に薬師三尊像を寄進し、北山漆薬師堂の本尊を峯の薬師、大正寺の本尊を里の薬師と呼ばれるようになったと伝えられています。

跡を継いだ蒲生忠郷(亀千代丸)も北山薬師を篤く帰依し、北山漆薬師堂の堂宇を再建し、父親である蒲生秀行の菩提寺である妙覚山弘真院(蒲生秀行廟)の境内にも瑠璃薬師堂(現在の舘薬師堂)を造営しています。

亀千代丸(忠郷)が病気平癒した事が2歳の時の出来事だった事が由来となり、大正寺と舘薬師堂には「二つ児参り」と呼ばれる行事が行われています。

境内にある大イチョウは大正寺開山した際に植樹されたと伝わる古木で、推定樹齢1100年以上、樹高約33m、幹周約5.6m、雌樹、北塩原村を代表するイチョウの古木大木として貴重な事から昭和58年(1983)に福島県緑の文化財、昭和61年(1986)に北塩原村指定天然記念物に指定されています。

大正寺山門は切妻、銅板葺き、三間一戸、八脚単層門。本堂は木造平屋建て、寄棟、銅板葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。山号:打越山。宗派:天台宗。本尊:薬師如来。

大正寺:上空画像

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由来)-打越峯山漆大正寺
・ 現地案内板-北塩原村教育委員会


大正寺:ストリートビュー

大正寺:写真

大正寺
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