薬水(福島県下郷町)

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大内宿の薬水
【 大内宿の薬水 】−薬水(福島県下郷町)は大内宿の名水として知られ、小野岳の伏流水として麓である当地から湧出し、旧会津西街道(下野街道)から見ると反対側、現在の県道131号線沿いに位置しています。小野岳は標高1383m、信仰の対象になっていた霊山で山頂には小野明神を祭る石祠が安置され、大内宿の反対側の麓には小野観音堂(御蔵入三十三観音霊場第10番札所・別当寺院:東国山満願寺・札所本尊: 十一面観世音菩薩・宗派:曹洞宗)が境内を構えています。薬水は小野岳の伏流水が石臼に溜まるような仕組みになっていて、撮影時には水が流れていませんでしたが、渇水していたのかも知れません(現在は綺麗に整備されています)。薬水は案内板によると「 この湧水を大内の人はちは薬水と呼びます。その味は都の水にも劣らずといわれ、また様々な病にも効くと伝えられています。ここ大内には、治承4年(1180)宇治川の戦いに敗れた高倉宮以仁王が無事都落ちし、ここ大内まで辿りついた後、越後国に向ったとされる伝説とともに、集落西側の杜には地区の最高鎮守として高倉大明神を祀った高倉神社も建立されています。この高倉宮潜行伝説によると、宮の後を追ってこの地で倒れられた櫻木姫も、病の回復を願ってこの水で喉を潤したと伝えられ、川をはさんだ向こう岸には姫の墓標も残っています。 下郷町 」とあります。 櫻木姫は高倉宮以仁王(後白河天皇の第3皇子)の愛妾と云われる人物で、以仁王が大内宿で逗留されているとの噂を聞き、当地まで追いかけてきましたが、既に以仁王は出立した後で、嘆き悲しんだ櫻木姫は病床の身となり大内宿で死去したと伝えられています。
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