西会津町: 円満寺観音堂

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概要・歴史・観光・見所

円満寺観音堂(西会津町)概要: 円満寺観音堂は福島県耶麻郡西会津町下谷字宮ノ後丙に境内を構えている御堂(寺院)です。円満寺の創建は南北朝時代の延元元年(1336)、芦名盛員の後室である藤原氏が盛員と嫡男の高盛の菩提を弔う為、観音堂を修復したのが始まりだと伝えられています。

円満寺は田崎隼人(丸山城主山内政家の家臣)によって貞和2年(1346)に沼沢から出ケ原村に移し観音堂の別当としましたが本堂などの堂宇は円満寺が衰退すると同時に廃れました(観音堂が事実上の本堂として機能したと思われます)。

観音堂は信仰の対象となっていた為、長く守られ、天正7年(1579)に修復、慶長16年(1611)の会津地震によって倒壊しましたものの翌年には再建されました。地震後の再建時に当初入母屋屋根だったものを宝形造りに直したことが昭和45年(1970)の解体修復移築(当初は集落の中心にあった。)工事に判明した為、これを機に旧形状に復元されています。

円満寺観音堂は木造平屋建て、入母屋、茅葺、平入、桁行3間、梁間3間、外壁は真壁造り檜材素地(3方柱間建具嵌め込み)、丸柱、室町時代末期の御堂建築の遺構として大変貴重なことから昭和38年(1963)に国指定重要文化財に指定されています。

又、観音堂内部には明和3年(1657)に奉納された扁額、文政6年(1823)に奉納された鰐口が安置され、仏像一式は集会所に管理されています。御詠歌:朝日指す夕日輝く観世音 前は長谷川身をぞ清める。本尊:聖観世音菩薩。

円満寺観音堂:上空画像

【 参考:文献等 】
・ ふるさとの文化遺産-郷土資料辞典7[福島県]-株式会社人文社
・ 由来碑

円満寺観音堂:写真

円満寺
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円満寺観音堂 円満寺観音堂 円満寺観音堂 円満寺観音堂


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